未亡人と温泉とひとりごと

じじばば連れに優しい温泉宿や、道路情報などについて綴っていきます。

温泉旅館の選び方はどうするのが一番かなぁ。

あ~楽しかった(^^)

良い宿だったわ。
接客態度もサービスも最高だったぁ・・・
などなど、何を基準に世の旅人は感想を持つのでしょうね。
 
今までの私の宿選びは、お風呂の数だったり温泉の質であったりと、先ずはお湯の事が一番。♨
観光名所なんてあってもなくても構わな~い。
清潔であれば、部屋狭くてもトイレが付いて無くても別に困らないから、とにかく風呂!
ゆっくりゆったりのんびりと風呂に入れる!
これが最重要事項でした。
もちろん、その時の連れによってはその先に部屋の問題や食事に周囲の遊び場などを考えなくてはならないし、特に親を連れての旅行では部屋や食事もとても重要な問題でした。
お値段だって重要なポイント。
とは言え当たり前な事ですが料金が高い宿は部屋や食事の内容が良くなくてはおかしいでしょう、だからコストパフォーマンスが良いお宿選びが出来るととっても満足!
 
こんな宿選びも親を連れての旅行になると、様変わりしてきました。
 
年々親が年老いてきて今までは平気だった階段の上り下りが難しくなり、段差につまづき長く歩く事も出来なくなり今では車椅子が手放せない。♿
 
そう遠くない将来、旅行に親が出かける事が出来なくなる日が来るであろうと思うからこそ、今動けるうちにあちこちに連れ出してあげようとしています。🚙
 
だからこそ、宿選びは難しい!
 
世の中の温泉旅館は誰をターゲットにしているのだろう?
 
昔は温泉と言えば年寄りや会社の慰安旅行が専売特許だったと思うけど、近年は若い世代が温泉に出かけるようになり二人連れは夫婦から若いカップルが幅をきかせ、女子会どころか若い男子のグループが温泉で楽しむ様子を見るようになってきた。
 
別に若い人達は温泉に行かないで!なんて事を言いたい訳ではないのよね。
 
行くとこ行くとこのお宿を見ていると、年寄りをwelcomeと思ってくれてる宿泊施設がどれくらいあるのかしら?
という疑問がフツフツと沸いている今日この頃なもんで。
  
 
だからといって、ひとことで年寄りと言ってももちろん元気いっぱいな年配者も多いですから十把一絡げで年寄り扱いでは迷惑な方々も多いと思うけど、かく言う我が親だってつい最近までは出好きでアクティブな年寄りだったのに、あっという間に家電が時を同じくして壊れていくように両親ともガタがきた!
 
 
そして、旅行で今まで気にもしていなかった段差に階段、トイレの広さ、部屋のベッド、風呂場の脱衣所の椅子、はてはスリッパまでほんの少しの事が本当に大事な事になりました。
 
 
宿選びにネットは欠かせませんよね。
画像を見比べ、口コミを覗き、時には下見もします。
でも、宿選びで100%は難しい!
 
ある宿では、車椅子の使用はお断りと言われたことさえありました。(;・д・)
きょうび、車椅子の使用を断る宿がある事に驚愕。
過去に車椅子でクレームがあったのだと言うことでしたが、内容は良くわかりません。
クレームの内容は、館内に段差が多いので車椅子が使え無かったと言われたのかなぁ?と思っています。
その宿は、何回も伺っているので館内施設は分かっていることを伝えて使用を了解して頂きましたが、気を使って食堂の入り口で車椅子を置き席まで年寄りには頑張って歩いてもらったのに!
「車椅子を他のお客様に見えない所に移動して下さい」ダトォ~?(-_-#)
どぅいう事よ~??
勿論、車椅子は移動しましたよ。
ハイハイ。食堂わきの非常階段に。
車椅子をお断りしているお客様もいるから・・と言うのが言い分でしたが、あまり納得は出来ませんよね。
お断りされた方が、今来てるのぉ~?
お断りされた方が、今日居なくても他の宿泊者に車椅子″使用可″の宿に見られたくないの~?
 
そもそも、車椅子の使用を断りたいなら理由を添えてHPの中でうたって欲しいわ。
うちの宿は年寄りは歓迎していません!ってさ!
 
 
と言う事もありで、ちょっと温泉旅館ってさ誰をターゲットにしているんだろう?
と疑問がフツフツブクブク心はイライラ。
 
 
年寄りを連れて行く時に段差や階段、色んなところを考えて宿を選んだけどお風呂場で行き詰まることが多々あるからこそ露天風呂付きの部屋を予約しようと思うのよね。
むろん、値段が高くなってしまうのは痛いんだけど、でも高齢の親が出かける事も出来なくなる前に少しでも多く連れ出してあげようと頑張っている、そんなときに露天風呂付きの部屋を選んだけど、宿から車椅子はお断りだなんて言われるとは夢にも思わなかった現実が起きた事にただただビックリ。
横長の館内は板張りで狭いけど車椅子がやっととはいえエレベーターもあるのに。
何故(?_?)
あらあら、またまた、話しが戻っちゃったかしら(笑)
同じ宿なのに今までは満足して帰宅していたのにこの時はとっても不満を抱いての帰宅となったからねぇ。
 
 
食事も美味しかったし、お湯も良かったし段差は承知の館内だったのに、宿の気持ちにがっかりで。
 
 
高い宿泊料金でも安い宿泊料金でも宿泊先のおもてなしの気持ちや優しさ気遣いが無いととても残念至極な旅行になってしまうのに高齢の親を連れての旅行で感じるようになりました。
若い頃には思いもしなかったわ。
 
 
子供が小さい時はベビーカー、親が高齢になったら車椅子(^_^)
 
ベビーカーの時は子供も軽いし、ベビーカーも軽かったせいかそんなに世の中で不便を感じなかったのに、車椅子となると途端に階段も段差もトイレの入り口の広さだって大切。
あの頃は、子供を乗せたベビーカーに荷物を持って駅の階段を一人で上り下りしたけど、二段三段の段差も車椅子だと二人掛かりです。
 
駅だって都市部でもエレベーターがなかったり、ホームの端っこだったりと不便ですよね。
高齢者だけで無く障害者の方も一人で出かけるにはまだまだ世の中優しく無いですね。
自分がその立場で無い時は情けないけど、ほんと気がつかない!
ちょっとした段差が大きな崖。
バリアフリー化本当に必要よ。
 
 
まぁ、話しを温泉旅館に戻しましょう。
宿泊予約はネットがほとんどなので、予約の祭に車椅子を使う旨を添えています。
たったそれだけで、部屋の露天風呂に手摺りを付けてくれたり、介護用の風呂椅子を置いて下さったりの準備をして到着を待ってくれる宿も有ります。
部屋をエレベーターの近くに用意してくれたりと気にかけて下さる宿に当たるとチェックインから心が落ち着きます。
小さくなって宿泊しなくても良いのだと安心します。
 
高齢者や足腰が弱っている方に温泉って気持ちだけじゃ無く身体的にも有意義よね。
 
でも、しかたないけど古い旅館は増改築で階段や段差が多い。小さい宿はエレベーターが無い。
土日は宿泊料金が高いですよね。
露天風呂付きなら尚更です。
 
お財布に余裕があればどんな所でも予約が出来るけど・・・
そんな方は別荘を持っているかな。(^_^)
 
名前の問題だけかも知れないけど、ホテルにするか旅館にするか。
部屋は、和室か洋室か。
食事はダイニングか、個室か部屋食か。
会席(懐石)料理かバイキングか。
部屋の露天の風呂の様式はヒノキか陶器か。
ナドナド等々考えることがいっぱいです!
 
宿でバリアフリーをうたっている所が出てきたけど、バリアフリーって部屋の中だけじゃダメなのよ。
そう思うとホテル形式の宿だと靴を脱ぐ手間も減るし間違いなく年寄りには大事なベッド形式!
ある種バリアフリー(^_^)
でも、絨毯は車椅子の車輪の滑りが悪く年寄りが自力で動かそうとすると車椅子が重くなるなのよね。
風呂も危ない!
部屋はバリアフリーだけど、大浴場に階段付き、なんてシャレにならない。
ホテルだと、ひと部屋の人数にも問題が・・・
 
難し~い。(^^;)
 
リニューアルした時に玄関前を石畳におしゃれにして車が横着け出来なくなっちゃった旅館に言いたい!
砂利や石畳じゃ車椅子がろくに通れない!
 
あ~。
宿泊先の選び方って難しい!

この頃流行りのローベットっていうのも曲者です。(^^;)
ベッドが年寄りに楽なのは、寝起き立ち上がりの負担が少ないからです。
どっこいしょ・・と床から立ち上がりが難しい年寄りに床面からの高さが低いローベットは年寄りには余り役に立ちません。

その上、リニューアルしてローベットとの和洋室にしましたぁ~。という宿に多いのがローベットを一段高い段差を作った板張りの上に置くことです。

段差はダメなのよ。
特に年寄りは、夜何回もトイレに起きるんですからベッド周りはとても重要!

ローベットの場合だと、ベッドが低くて起きられない、しかもベッドの周りに直ぐ段差って構造が結構多くて和洋室という設定に騙されないようにしています。

ネットの写真はやたら部屋が広く見えるけど肝心の知りたい部分は分からないことが多くて残念よね。
間取りを載せて下さる宿もあるけど、高低差が分からないので宿泊したら、しまった!ってのも多々あります。
宿をリニューアルされるときには振り返ってほしいな、同じ速度でついて来られない人も旅行に行きたいって思ってる事を。

バリアフリーの部屋あります!
って宿も増えてきてるけど露天風呂付きの部屋でバリアフリーは少ない。
部屋だけバリアフリーでもなぁ。
部屋の風呂が無かったり、家で入るのと変わらないような風呂では楽しみにならないから予約をしません。
さっきも書いたけど大浴場には階段があった!なんてザラですから。

最近、バリアフリーで露天風呂付きの宿に行ったけど風呂のお湯張りに1時間以上かかったりと使い勝手が悪かった!

下見しても完璧にはならないってのは絶望的だったわ(笑)

要介護2の親は、まだまだ手を貸せば世の中に出かけられるのだから、もう少し手助けしてくれる世間だとうれしいな。

本当に当事者にならなきゃ分からないことがいっぱいね。
私や私の親よりもっと大変な方々がいらっしゃるはずだけどどうしているのかしらね。

歩道の段差、店の出入り口にも段差、トイレ周り、駅にもバスにもまだまだ段差だらけ・・・

またまた、温泉旅館から話しがそれました。m(_ _)m

ハードの部分は必要不可欠だけど、宿が年寄りや障害がある方が気持ち良く宿泊出来る心意気が欲しいです。

宿泊施設の方には、リニューアルするときに華やかさや流行だけを追わずに、是非使い勝手向上も目指して頂きたいと思っています。
 
玄関先を石畳にしたり植木を植栽したりして雰囲気を素敵にしても良いから、脇にスロープを設けて車椅子が通れるようにする気配りが欲しいよな。

大浴場に行ける年配者も手摺りがあるか無いかで浴槽からの出入りが助かります。
部屋の入り口に座って靴の脱ぎ履きが出来るようにしたり、些細な事から初めて下さ~い。

宿泊施設の方々、温泉旅行にガタがきた年寄りを連れて行っても温かく迎えて下さいね。

こんなことを考えながら時間があると、ベターな(ベストは無理だもね)宿泊先を探している今日この頃です。